こんにちは!
本日も第51回スーパーボウルについて。
主にファルコンズが勝てなかった要因にスポットをあてたいと思います。
オフェンスチームは勝てない!?
ファルコンズは今シーズン500得点を達成するほどオフェンスが好調でした。
しかし、ESPNによる興味深いデータがあります。
ファルコンズを含めてシーズン500得点を達成してスーパーボウルまで進んだチームは今までに19チームありますが、
そのうち15チームがスーパーボウルに勝てていません。
スーパーボウルはオフェンスが強いチームは勝ちにくい流れがあるようです。
ファルコンズは今シーズン、NFL一位のシーズン540得点で、スーパーボウルでも一時25点差までリードを伸ばしたのに勝てませんでしたね。
同じようなケースで2013年シーズンのQBペイトン・マニング率いるブロンコスでは、
マニングがパッシングで5477ヤード、55タッチダウンを記録しNFLシーズン記録を塗り替えた上、
ブロンコスはシーズン600得点を記録しましたが、スーパーボウルではシーホークスに敗れています。
他にも、2007年シーズンのペイトリオッツはシーズン無敗、589得点を記録したにもかかわらず、スーパーボウルでは敗退。
ちなみにシーズン500得点を記録してスーパーボウルに勝てた4チームは以下の通り。
・1994年シーズン 49ers
・1998年シーズン ブロンコス
・1999年シーズン ラムズ
・2009年シーズン セインツ
2009年シーズンのセインツは記憶に新しいですね。
ブリーズの正確なパスが話題の一年でした。
オフェンスチームが勝ちにくい理由
では、なぜオフェンスが強いチームはなかなかスーパーボウルで勝てないのでしょうか。
それには3つの理由があると考えられています。
1.ランプレーでオフェンスを組み立てれるか
シーズン500得点を記録してスーパーボウルに勝てたチームの共通点は卓越したランニングゲームにありました。
この4チームはラッシングのシーズン記録が良く、特に98年シーズンのブロンコスには今年殿堂入りしたテレル・デービスがいて、チームとしてはシーズン2位のラッシング記録がありました。
ラン・パスのバランスよく攻めてディフェンスに的を絞らせないようなオフェンスがポイントですね。
2.スーパーボウルの特別な環境
オフェンスはデフェンスよりもチームワークが大事な部分があります。
オフェンスのリズムだったり、パスのタイミング、プレー前のコミュニケーションなど、
オフェンスにはある種の繊細さがあります。
それがスーパーボウルだと、選手の雰囲気は普通より盛り上がっていますし、
試合前やハーフタイムはグラウンドに人が多すぎて練習が十分にできません。
いつもの試合前のルーティーンができないことが多いですね。
それのため、オフェンスに引っ張られてスーパーボウルまで来たチームだと実力が発揮しきれず負けちゃうケースがあるのですね。
3.パスオフェンスへの過信
2009年シーズンのコルツはペイトン・マニング率いるパスオフェンスが強みでしたが、
最後はセインツのトレイシー・ポーターにインターセプトリターンタッチダウンをくらって万事休す。
今年のファルコンズも4Q残り4分でフィールドゴールレンジまで進んだのに、
サックされ、ホールディングを犯しパントでシリーズ終了。
続くペイトリオッツのオフェンスで同点に追いつかれる。。
パスに自信のあるチームは重要なところでやっぱりパスに頼っちゃうんですよね。
それも単純なパスだったり、お決まりな得意プレーになりがちです。
そこをディフェンスに狙い撃ちされてやられちゃう傾向があります。
このように、オフェンスが強いチームはパスで勝ち上がって来たパターンが多いんですが、
パスは水物なので常にうまくいくとは限りません。
ことスーパーボウルでは様々な環境がレギュラーシーズンとは違うので、
実力が発揮できず負けてしまうことが多いのですねぇ〜。
何事もバランスが大事ってことですかね。